No.0003 世界で最も美しいカフェ:New York Cafe(ハンガリー・ブダペスト)

 

西欧・南欧専門のmakiが珍しく東欧を訪れたのは2016年12月。
かつてのオーストリア帝国の本店オーストリアとチェコ、ハンガリーの3国を鉄道でまわるひとり旅をしてきました。その中の「ドナウの真珠」「ドナウの薔薇」と称されるブダペストでの終日観光の締めくくりは、「世界で最も美しいカフェ」New York Cafeでのコーヒータイムです。鎖橋のある観光の中心エリアからメトロに乗って最寄り駅まで行きました。

■New York Cafe 最寄駅周辺の雰囲気は、・・・

東欧、共産主義っぽい古い殺風景な雰囲気を残したブダペストのメトロ、M2線のBlaha Lujza ter駅で下車しました。このメトロの改札や階段がある地下スペースに雑に積んだ荷物?ゴミ?の中で暮らすホームレスが数人いて、「世界で最も美しいカフェ」への第一歩は新宿と変わらないなあと思いました。かつての共産主義国家時代にはホームレスはいなかったはずですが、ハンガリーは今やEUの立派な一員です。そしてカフェは地上への階段を上がってほぼ目の前の交差点にあると地図で確認していたのですが、全部ススをかぶったように薄汚れた雰囲気の通りに思えました。鎖橋やドナウ川の景色を見た後だったからでしょうか?

ここに、超豪華ホテル "ニューヨークパレス・ボスコロラグジュリー" があり、通りに面した1階部分がカフェになっています。周辺とイメージが違うなあ、と思いながら迷うことなくドアを開けました。

■豪華絢爛!

ドアを開けるとすぐに、「予約済み」「予約なし」の列に仕分けられていて、私は予約はしていなかったので「予約なし」の列に並びました。入り口からすでに「ベネチアの宮殿」への入場列かと見紛うほどです。

奥を見ると、1階席は満席です。「地下だったらすぐご案内できます」とのことで、そうしました。

 

カメオ細工のようなゴールドとホワイトの中にアクセントカラーとしてピスタチオグリーンがきいています。というような解説は不要な場所です。

スマホの方、ぜひ写真はタップで拡大してご覧ください。

■コーヒーとケーキを楽しむ90分

ウィーンからの日帰りで、また3時間近く列車に乗らなくてはならないため帰りの列車の時間までここでゆっくり過ごすことに。広くて客席も多く店員さんは彼らのペースで動くので決してすぐにオーダーを取りに来ません。店内観察や写真撮影をしながらゆっくり待ちましょう。見ていればわかりますが、彼らは意地悪なわけでもサボっているわけでもなく、ひとつひとつ順番に仕事をしているのです。日本と同じ感覚で過ごすことや、批判はちょっとカッコ悪いと思いますよ。時間にゆとりを持ってこういう場所へは来るべきでしょう。

 

のんびりしているとにこやかに丁寧にメニューを渡してくれて、また伺います、みたいなことを言ってくれました。

コーヒーもケーキも単価8〜10ユーロほどで、いずれも1000円以上です。が、観光地では良くある価格でこの雰囲気ですので安いものです。テーブルも椅子も高級なもので、地階は隣との席にもかなりゆとりがありました。

 

ザッハトルテだと思われるチョコレートケーキと、ガナッシュを積み上げたオペラ(makiの大好物)、そしてLatte Macchiato(ホットミルクコーヒー)を頼みました。2階のバルコニー部分でバイオリンの演奏も始まり、客席の会話の反響もあって賑やかです。

ケーキはどちらも本当においしかったです。

 

日本でもそうですが、小麦粉の焼き菓子というよりもナマ感のあるしっとりしたチョコやチーズを使った上品なものがクラシカルで高級な場所に似合いますね。

 

「ぎゅっと詰まっている」感というのは、大人になるにつれその手間や材料の良さというのが感じられることですね。子供の頃は、マシュマロとか綿菓子とかふわふわして空気が入っているものに興味が行きがちです。

後から写真を見返してもため息の出るような美しいカフェです。

 

地下のフロアは、上の3枚の真ん中の写真です。吹き抜け状なので、地下からは全体が見渡せます。

それにしても、これだけの内装をリアルに再現したら一体どれだけかかるのかとしょうもないことを考えてしまいました。客層は当然ながら観光客が多いようで、服装はそこまで気にすることはなさそうでした。私はヨーロッパ旅行ではあまりカジュアルすぎる服装では出歩かないことにしていていて、スニーカーやデニムは全く履きません。日本の観光客は老若男女、「ハイキングに行くんですか」っていうような服装をしている人が全般的に多いですね。悪くはないと思いますが、自分自身それではヨーロッパの美しい街並みにフィットしない気がして、歩きやすい革のローファーとか、伸びる素材で着やすいけどシックな色のワンピースにスカーフを巻いたり、観光で歩き回れるけどカフェやレストランなどどこに入っても浮かない服装を心がけています。日本人が「セレブ的デニムスタイル」をヨーロッパでやるのは非常に難しいと思います。スタイルが、雰囲気が、追いつきません(笑)

 

ブダペスト中央駅には列車出発の30分前に到着しておきたかったので、一日歩き通しで疲れた腰をあげました。また、メトロの駅までのススけた通りを歩き、ホームレスが場所を陣取っている改札付近を通ってメトロに乗車。無事21時頃ウィーンに戻れました。

 

ウィーンやプラハほど寒くもなく暖かい日差しが注いでいた12月の初ブダペストは「世界で一番美しいカフェ」の印象とともに華やかな光と影を感じる街でした。

■New York Cafe へのアクセス

Blaha Lujza ter駅(ブダペストメトロM2線)下車

Budapest, Erisebet krt.9-11, 1073  

New York Cafe Budapest : 2016年12月訪問


text&photo : maki

フランス留学、雑誌・旅行・航空会社を経て企画制作会社設立。2013年より東京・三軒茶屋にて雑貨&デザインアトリエをオープン。